物理化学特論Ⅰ 
化学反応論の基礎―
142-F-731

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
河野 淳也 教授 2 D/M 第1学期 2

授業概要

化学反応は、分子と分子の衝突により化学結合の組み換えが起こり、新しい分子が生成される過程である。化学反応論は、この化学変化の速度や機構を研究対象としている。化学反応論には、化学反応の速さを反応物や生成物のモル濃度や温度・圧力の関数として理解する巨視的な考え方と、原子分子の衝突による結合の組み換えとして説明する微視的な考え方がある。この講義は、それぞれの考え方について基礎的な事項を学び、化学反応について理解することを目的とする。

到達目標

反応速度論,化学反応動力学の考え方を理解し,研究に応用できるようになる。

授業計画

1 化学反応の速度
2 反応速度の測定
3 複合反応と素反応
4 いろいろな複合反応
5 分子の衝突と化学反応
6 分子衝突のダイナミクス
7 化学反応速度の衝突論
8 反応ダイナミクス
9 反応ダイナミクスを探る実験
10 統計力学の基礎
11 遷移状態理論
12 単分子反応
13 溶液中の化学反応
14 固体表面上の化学反応
15 まとめ

授業方法

講義形式で行う。

準備学習

前回までの内容を理解しておくこと。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):60%
レポート:30%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
試験,レポートと出席状況によって評価する。

教科書

土屋荘次『はじめての化学反応論』第1版、岩波書店2003

参考文献

幸田清一郎・小谷正博・染田清彦・阿波賀邦夫編『大学院講義物理化学』第2版、東京化学同人2011
P.W. Atkins著、千原秀昭・中村亘男訳『アトキンス物理化学(下)』第8版、東京化学同人2009
R.D. Levin著、鈴木俊法・染田清彦訳『分子反応動力学』第1版、シュプリンガー・ジャパン2009
P. Houston, Chemical Kinetics and Reaction Dynamics, 1st Edition, Dover, 2001