アーカイブズ実習
実地経験による理解と発見―
13B-F-021

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
下重 直樹 准教授 4 D/M 通年 4

授業概要

この実習は、他の科目学習等で得た知識を現場の状況にあてはめることによって、理解度を自己測定したり、応用や調整の必要性を感得したり、あるいは自らの研究課題を確認ないし再発見したりする機会となる。本授業科目は、週毎の授業とアーカイブズ機関における実習(2週間)によって構成する。前者では、資料の基本的な取り扱い、実習計画の策定、実習機関に関する調査・研究、アーキビストの行動基準とコミュニケーション等について実践的に指導する。また実習後には、その成果を報告してもらうとともに、それを研究課題にフィードバックする指導をおこなう。後者では、教員とアーカイブズ機関の緊密な連携のもとに、「実習日誌」等を用いて指導を進める。

到達目標

アーカイブズ機関の多様な業務、およびアーキビストの専門的業務の在り方を観察ないし体験することを通して、様々な調整、応用又は変更等が重ねられ、業務が継続されていること実際に理解する。

授業計画

1 本授業の概観およびアーカイブズ機関実習の進め方などについて
2 アーカイブズ資料の取り扱い及び写真撮影等についての実習 1
3 同前 2
4 実習の全体的計画の策定と実習機関の決定
5 実習機関の設置目的、業務と実績、関連する法律・条例等の調査・研究 1
6 同前 2
7 同前 3
8 アーカイブズ機関の実地見学
9 実習内容計画および自己評価項目の検討・策定
10 「アーカイブズ実習日誌」の記入およびその活用についての指導
11 施設運営や資料管理に関する具体的な指導;勤務をめぐる法制度、行動基準、コミュニケーション、マナー、資料の取り扱いなどについて 1
12 同前 2
13 同前 3
14 まとめと討議
15 予備日
16 実習の成果報告 1
17 同前 2
18 同前 3
19 同前 4
20 同前 5
21 研究課題へのフィードバックおよび次回実習に関する課題の設定 1
22 同前 2
23 同前 3
24 同前 4
25 同前 5
26 同前 6
27 アーカイブズ機関の実地見学
28 総括討議と取りまとめ 1
29 総括討議と取りまとめ 2
30 予備日
履修は2年間、合計8単位である。週毎の授業とアーカイブズ機関における実習(2週間)の両方によって構成される。機関実習は、第1年次には東京近郊の割り当てたアーカイブズ機関、第2年次には必要に応じ自らの研究テーマに合致するアーカイブズ機関等において実習することとなる。なお、アーカイブズ機関における実務経験がある者に関しては、第1年次の機関実習を免除することができるので、免除を希望する場合は年度当初に申し出ること。

授業方法

週毎の授業は、講義、作業指導、ディスカッション、報告等によって進めていく。またアーカイブズ施設の訪問見学を織り交ぜることとする。なお本授業に関しては、「『アーカイブズ実習』実施要領」および「アーカイブズ機関実習の手引き」があるので、それを熟読し理解した上で参加するものとする。また履修者の状況を見ながらクラス分けをして授業を進める場合がある。これに伴い上記計画が修正されることがあるので、授業進行には注意を要する。

準備学習

実習機関の年報・紀要等の論考・情報をよく読んでおくこと。

成績評価の方法

レポート:20%(実習ノート(総括レポ-トを含む)の提出)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):80%(普段の授業および機関実習への積極的な参加)
博士前期課程学生については博士前期課程科目の基準により、博士後期課程学生については博士後期課程科目の基準により成績を評価する。

教科書

必要に応じて印刷物を配布する。

参考文献

国立国文学研究資料館史料館編『アーカイブズの科学 上下』、柏書房2003
小川千代子、大西愛、高橋実編著『アーカイブ事典』、大阪大学出版会2003
Jeannette A. Bastian eds., Archival Internships: A Guide for Faculty, Supervisors, and Students, Society of American Archivists, 2008

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

外部の機関に出ることとなるので、担当教員と十分にコミュニケーションをとること。