アーカイブズ学理論研究Ⅲ
海外文献研究―
13B-F-003

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
平野 泉 講師 4 D/M 通年 6

授業概要

今年度の理論研究Ⅲ(海外文献研究)では、1980年代末から90年代初頭にかけてイタリア・アーカイブズ学の知見を英語圏のアーカイブズ界に紹介し、その後電子記録の真正性・長期保存に関する国際プロジェクトInterPARESを主導しているアーカイブズ論者、Luciana Durantiの業績を取り上げる。主として英語で発表された文献の中から基本的なものを選び、各自の研究関心や実務経験に引きつけて読み、討論を重ねることで、アーカイブズ学の膨大な蓄積に立脚しつつアーカイブズの未来を見通す力を身につける。

到達目標

前期は1989-92年にかけてArchivaria誌に連載された"Diplomatics: New Uses for an Old Science" 全6回分(下記「授業計画」には連載をまとめて1998年に発行された書籍の各章=各論文の掲載ページと、同内容の論文が掲載されているe-Archivariaのリンクを示した)を通読し、Diplomaticsの基本的な概念や分析方法を身につける。後期はInterPARESの主たる研究成果を順次読み進めるとともに、受講者それぞれの問題意識・視点から、それらの成果を批判的に論じる最終レポートをまとめる。

授業計画

1 オリエンテーション
2 Duranti, Luciana. 1998. Introduction. In: Duranti, Luciana. Diplomatics: New Uses for an Old Science. Society of American Archivists and Associaton of Canadian Archivists, Lanham, Maryrand, and London: Scarecrow Press Inc., pp.1-26.
3 同書、Chapter 1: The origin, nature and purpose of diplomatics. pp.27-58. 同内容のArchivaria論文へのリンク http://archivaria.ca/index.php/archivaria/article/viewFile/11567/12513
4 同上.
5 Chapter 2: The fact, the act, and the function of documents. pp.59-80. http://archivaria.ca/index.php/archivaria/article/view/11605/12552
6 同上.
7 Chapter 3: The persons and the public and private nature of documents. pp.81-106. http://archivaria.ca/index.php/archivaria/article/view/11659/12607
8 同上.
9 Chapter 4: The procedure of creation of documents. pp.107-131. http://archivaria.ca/index.php/archivaria/article/view/11716/12665
10 同上.
11 Chapter 5: The form of documents and their criticism. pp.133-158. http://archivaria.ca/index.php/archivaria/article/view/11758/12708
12 同上.
13 Chapter 6: The uses of diplomatics. pp.159-183. http://archivaria.ca/index.php/archivaria/article/view/11795/12746
14 同上.
15 前期のまとめと討論、前期レポート・後期日程について
16 前期レポートについての報告
17 UBC Project (1994-1997)(1)
18 UBC Project (1994-1997)(2)
19 InterPARES 1(1998-2001)(1)
20 InterPARES 1(1998-2001)(2)
21 InterPARES 2(2002-2007)(1)
22 InterPARES 2(2002-2007)(2)
23 InterPARES 2(2002-2007)(3)
24 InterPARES 2(2002-2007)(4)
25 InterPARES 3(2007-2012)(1)
26 InterPARES 3(2007-2012)(2)
27 InterPARES Trust(2013-2018)(1)
28 InterPARES Trust(2013-2018)(2)
29 InterPARES Trust(2013-2018)(3)
30 全体のまとめと討論
授業計画は、受講生の人数や研究テーマ、あるいは経験値・専門性に応じて変更される可能性がある。

授業方法

文献講読(分担報告)を中心として進める。必要に応じてグループワークやディスカッションを取り入れる。また、後期に読むInterPARES関連文献は、前期中に受講生と相談しながら選択する。

準備学習

各回の分担者以外の受講生も、講読部分を必ず読み、概要・疑問点などをA4一枚程度にまとめて人数分コピーし、クラスに持参すること。

成績評価の方法

レポート:40%(前期・後期1本ずつ)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):60%(出席、毎回のまとめ、討論への参加等)
博士前期課程学生については博士前期課程科目の基準により、博士後期課程学生については博士後期課程科目の基準により成績を評価する。

教科書

教科書はとくに定めない。

参考文献

授業の中で適宜紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

下記のウェブサイトをチェックしておくこと。
Luciana Duranti, Student Pages: http://www.lucianaduranti.ca/
InterPARES (1~3): http://www.interpares.org/welcome.cfm
InterPARES Trust: https://interparestrust.org/