※日本語学演習
中世前期資料『徒然草』と平安時代の日本語―
133-F-012

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
安部 清哉 教授 4 D/M 通年 2

授業概要

中世前期の擬古文とも言われる徒然草の文体と語法を日本語学の観点から研究する。鎌倉期の『徒然草』の文章文体、語法は平安時代の日本語をモデルにした擬古的古文だとも指摘される。どこが鎌倉的でどこが平安的と言えるでしょうか?--今年度は『徒然草』の日本語を文法と語彙を中心に、平安和文資料(物語日記24作品・八代集)および鎌倉期の資料との比較を通して跡付ける。特にその日本語の特徴を解明することに焦点を当てて詳細に記述する。日本語の古典語における変遷は950~980年頃と院政期とを境に大きく変化するが、主なポイントは2つ。1つは平安鎌倉の日本語文法と語彙の変化を記述的に調査すること、いま1つは平安鎌倉時代の史的変遷の中で、取り上げる作品1つの文法(特に機能語)や語法・語彙の特徴を位置付けることにある。中心として取り上げる作品、ないし、研究テーマ(2017年度は前期は『徒然草』)は、受講者の構成によって検討する予定である(授業計画欄参照)。
 ーー日本語についての基礎知識を習得し、文法や語構成、語彙や意味の調査方や研究法を習得することを目標にする。(★昨年に続いて院演習を継続履修をする学部学生は、講義出席よりも調査・研究を重視し、共同研究や原稿投稿、研究協力(卒論準備)などを視野に入れた学習(単位)を予定している。

到達目標

研究テーマを自分で見出し、それを調査して分析し考察して、論文までまとめ上げられる能力を身に着けることを目標とする。日本語について、大学院レベルの基礎知識を習得し、文法や語構成、語彙や意味の調査方や研究法を習得することを目標にする。――「授業を受け終わった時、学生は何を習得し、何ができるようになるか」⇒(1)日本語の基礎的な知識を体系的に習得できる。(2)普段、無意識に使用している日本語の背景に隠れていることばの体系性・規則性を解明し、その構成を考察する能力を身につける。(3)日本語の多様な表現を、意識的合目的的に駆使できる能力、効果的表現運用能力を身につける。(4)「国語」教師、日本語教師、日本語教育能力検定試験、大学院進学試験(日本語学・日本文学・言語学専攻)のために必要な、最低限の日本語の基礎知識が身につく。以上。

授業計画

1 オリエンテーション
2 連語ガイダンス
3 授業内容に関する説明と模範発表
4 学生発表と討議
5 学生発表
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9 学生発
10 学生発表
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15 前期まとめ
16 後期ガイダンス
17 学生発表と討議
18 学生発表
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30 年間まとめ
受講生の人数、構成(学年と研究分野)によって、テーマ、資料を、機能語や漢語(古典、現代)や、現代日本語のものに変更する場合がありますので、ご了承ください。

授業方法

大学院の毎年受講生の構成(学年と研究分野、および国籍、その人数)がかなり変わる科目です。受講生を見ながら内容も微調整することがありますのでご了承下さい。それによって、テーマ(2017年度は擬古文がテーマ)、作品や資料(『源氏』『寝覚』『篁物語』ほか)や、対象とする時代などを、変更する場合があります。(後期は「漢語」などの他のテーマ、か他の文学作品など取りあげることもあります)。学生の人数にもよるが、ゼミナール形式で、講義と調査発表と討論とを適宜組み合わせて行う予定である。

準備学習

担当範囲について、常に十分な調査を継続して下さい。調査、研究、論文化を重点的目標としていく。随時課題や報告を課していくので、積極的に対応してほしい。各自の発表準備には2~3週間を当てて準備して下さい。
前期と後期とでの2回の発表テーマをうまく組み合わせて、卒業論文にもなるように組み立てていくことを意識して、発表テーマを選択していくのが理想的です。課題や提出物を、授業中やMLで指示しますので、その都度対応して下さい。内容的にも、テキストの予習および講義後のノート整理とテキスト再読、関係事項を専門辞書(ネットを含む)などで確認することが、大学院での講義受講と単位習得のための前提と考えます(実行するかどうかがテストなどでの評価に反映していきます)。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%
発表・任意提出物:30%
レポートと、小さな調査報告発表とが必修となる。

教科書

『新版 徒然草(現代語訳付)』(角川ソフィア文庫)、角川文芸出版ISBN=978-4044001186
廉価でハンディで持参しやすい文庫を指定しておきます。そのほかの全文が掲載されている本を持っているなら(例、全集本や大系本)それでもかまいません。古書サイトで廉価で購入可能です(アマゾンか「日本の古書屋」)。索引がある旧・日本古典文学大系本(岩波)でもよい。こちらは古本サイトなどで各自探して求めてほしい。1000円前後。全集本も参考書として使用するのはかまわない。注釈書や文庫本でもかまいません。

参考文献

その他は授業で紹介していきます。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

指導や資料の提示の関係で、授業用のメールアドレスを忘れずに登録してください。(受講確定後、授業で指示します)