※日本文学特殊研究
『和漢朗詠集』のテクスト学―
133-F-006

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中丸 貴史 講師 4 D/M 通年 5

授業概要

 『和漢朗詠集』を精読する。
 本来、朗詠に適したものとして選ばれた『和漢朗詠集』は、選者が当代一流の文化人藤原公任であったことに加え、漢文・日本漢文・和文を一書にまとめてしまうという、当時にあっては画期的な編集であったことにより、自ずと日本の言語文化を、他のそれと区別する意識を生み出した。
 また、選ばれた句が、東アジアならびに日本の古典のエッセンスを凝縮したものであったがために、これを読むことで古典知への効率的なアクセスが可能となり、これらをふまえて更に新たなるテクストが生成された。『和漢朗詠集』は日本のテクストにおけるhub(集積地点でもあり中継地点)的役割を果たしたテクストといえる。
 受講生はそれぞれの専門分野に即して『和漢朗詠集』を考えてもらえたらと思う。本授業は昨年、一昨年に引き続きということになるが、今年は少し丁寧に基本的な事項を説明したうえで、授業を進めていきたいと思っている。古典専攻でない学生、古典専攻ではあるが漢文が苦手な学生の受講も大いに歓迎する。

到達目標

〇『和漢朗詠集』のテクスト学的意義について理解する。
〇出典研究の技術・方法を習得する。
〇句題詩の方法を理解する。
〇古漢語文法ならびに漢文の方法、意義についての理解を深める。
〇日本古典文学(研究)の存在・意義について社会に対する説明能力を向上させる。

授業計画

1 ガイダンス
※できれば担当決め。
2 講義:『和漢朗詠集』概説
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4 教員による模擬発表と討議
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6 受講生による発表と討議
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14 半期総括
15 自主研究(予備日)
16 受講生による発表と討議
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29 総括
30 自主研究(予備日)
現段階では下巻「猿」454からを考えているが、受講生の希望によって変更可能。
また、以上はあくまでも計画であるので、受講生との関係によって変更が生じることがある。

授業方法

演習形式。

準備学習

〇毎回の輪読箇所について、読解はもちろん事前に註釈をチェックしておくこと。

成績評価の方法

平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(出席、発言など。)
発表:70%(レジュメ・発表・取り組み方など。)
なお評価は博士前期課程の基準で行う。

教科書

授業中に指示する。

参考文献

授業中に指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。