現代東アジア政治
112-F-305

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
磯崎 典世 教授 2 D/M 第1学期 2

授業概要

現代東アジア政治に関する研究を読み、アジアの地域研究への政治学・国際関係論の理論の適用、アジアの事例にもとづく理論構築の試み、現代アジア政治の諸側面について検討する。元来、欧米中心の理論であった政治学や国際関係論は、アジア政治の重要性が増すに伴って、それを理論的に理解しようとする方向が現れている。そうした研究動向を把握し、現代アジア政治を政治学的に理解し分析する方法について考察する。

到達目標

現代アジア政治を政治学的に理解し分析する方法を習得し、それを自らの研究に活用する。
理論と事例研究の関係について考察を深め、自らの研究に活用する。

授業計画

1 ガイダンス
2 地域研究と方法論(1)Peter J. Katzenstein, "Area Studies, Regional Studies, and International Relations," Journal of East Asian Studies, 2 (1), 2002: 127-137.
3 地域研究と方法論(2)Gary King, Robert O. Keohane, and Sidney Verba, Desining Social Inquiry: Scientific Inference in Qualitative Research, Princeton University Press, 1994.
4 地域研究と方法論(3)Hanry E. Brady and David Collier eds., Rethinking Social Inquiry: Diverse Tools, Shared Standards, Roman & Littlefield, 2010.
5 地域研究と方法論(4)比較の方法Todd Landman and Edzia Carvalho, Issues and Methods in Comparative Politics: An Introduction, Routledge, 2016.
6 地域研究と方法論(5)比較の方法 Dan Slater, Ordering Power: Contentious Politics and Authoritarian Leviathans in Southeast Asia, Cambridge University Press.
7 地域研究と方法論(6)Alexander L. George and Andrew Bennett, Case Studies and Theory Development in the Social Sciences, MIT Press, 2005.
8 地域研究と方法論(7)Gilbert Rozman ed. Misunderstanding Asia: International Relations Theory and Asian Studies over Half a Centurys, Palgrave Macmillian, 2014.
9 受講者選択の論文講読と討論(1)
10 受講者選択の論文講読と討論(2)
11 受講者選択の論文講読と討論(3)
12 受講者による研究報告(1)研究テーマと方法を中心に
13 受講者による研究報告(2)研究テーマと方法を中心に
14 受講者による研究報告(3)研究テーマと方法を中心に
15 全体のまとめ(アジア研究と社会科学)
履修者の研究分野に応じて講読する論文を変更することもあり得る。

授業方法

毎回、全員が所定のテキストを読み、メモを作成して授業に臨むが、その内容は分担によって異なる。特に、ディスカッションリーダーを担当する者は、テキストの要点と論点をまとめ、全体で議論が効率的に展開できるよう準備し、内容を発表して議論をリードする責任をもつ。進め方の詳細、毎回の分担については、初回に指示する。また、前半に包括的な論点を検討した後、受講者の研究活動に資するように、それぞれの問題関心から課題文献を選択し、全員でそれを講読して議論する。その後、受講者による研究報告を行う。

準備学習

授業方法に記載したような授業準備(約90分)。

成績評価の方法

レポート:30%(ディスカッションリーダーとしての論点レポート)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%(コメントペーパー、議論への貢献度)
テーマ論文選択と研究報告:30%

教科書

Shaum Breslin and Richard Higgott eds., International Relations of the Asia-Pacific (4vols.), Columbia University Press, 2010
前半のテキストは、こちらで準備する。後半に関しては、受講者の問題関心を踏まえて、担当者が文献をいくつか指定し、その中から各自が授業で扱う論文を選択する。

参考文献

久米郁男『原因を推論する-政治分析方法論の学問のすヽめ』、有斐閣2013
粕谷祐子『比較政治学』、ミネルヴァ書房2014

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

履修希望者は、4月7日(金)までに、大学院での研究テーマを担当教員に電子メールで知らせること。