基礎文献講読Ⅰ
多読による読解と分析手法の習熟―
112-F-103

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
伊藤 修一郎 教授
村主 道美 教授
藤田 由紀子 教授
2 D/M 第1学期 2

授業概要

研究書や学術雑誌に掲載された論文等を各回概ね2本ずつ講読し、内容や研究手法について参加者で討議する。

到達目標

多様なタイプの論稿に数多く触れることで、論文の批判的な読解に習熟するとともに、特定課題研究や修士論文などの作成に資する研究作法の習得をめざす。

授業計画

1 オリエンテーション
2 方法論・アプローチ/①奥井克美「シカゴ学派の展開と公共選択論の現在・未来」公共選択62号(2014)②谷口尚子「政治学における実験研究:概要と展望」選挙研究30巻1号(2014)
3 集計データの分析/③砂原庸介・土野レオナード・ビクター賢「地方政党の台頭と地方議員候補者の選挙戦略:地方議会議員選挙公報の分析から」レヴァイアサン53号(2013)④森裕城・久保慶明「データからみた利益団体の民意表出:有権者調査・利益団体調査・圧力団体調査の分析」年報政治学2014-Ⅰ(2014)
4 政策実施/⑤矢口和宏「復旧・復興策の政策実施過程における論点」公共選択59号(2013)⑥関智弘「組織人としてのケースワーカー:ストリートレベルの官僚制の再検討」年報行政研究49号(2014)
5 書評論文を読む(短い論文なので3本)/⑦白鳥潤一郎「官僚制への着目が示す戦後との架橋可能性」レヴァイアサン55号(2014)⑧久保慶明「日本の地方自治と政治体制」レヴァイアサン54号(2014)⑨宗前清貞「補助線としての雇用:福祉レジーム論の批判的検討」レヴァイアサン53号(2013)
6 官僚制研究/①曽我謙悟「官僚制研究の近年の動向(上)」『季刊行政管理研究』154号(2016年)②曽我謙悟「官僚制研究の近年の動向(下)」『季刊行政管理研究』156号(2016年)
7 行政組織/③小林悠太「内閣府における事務局機能の変遷-官僚集団の特性に着目して」『季刊行政管理研究』153号(2016年)④驛賢太郎「大蔵省銀行局の人事、専門性、政策: 自由化志向の機関哲学の形成と継承」『神戸法學雑誌』63巻3号(2013年)
8 行政史/⑤若月剛史「『銓衡任用』をめぐる政治過程-専門性と応答性のあいだ-」『季刊行政管理研究』154号(2016年)⑥出雲明子「なぜ公務員の公職戦への立候補、兼職は制限されたのか」『季刊行政管理研究』155号(2016年)
9 イギリスの行政/⑦久保木匡介「英国における学校評価システム―NPM型行政統制の構造と陥穽―」『年報行政研究』51号(2016年)⑧太田響子「イギリスにおける政府一体型の危機管理制度とその運用」『季刊行政管理研究』156号(2016年)
10 サミュエル・ハチントン『文明の衝突』(該当章は別途指示する)
11 フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』(該当章は別途指示する)
12 ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』(該当章は別途指示する)
13 トマ・ピケティ『21世紀の資本』、何清蓮『中国現代化の落とし穴』(該当章は別途指示する)
14 総括的批評
15 自主研究・レポート準備
シラバス記載の論文・書籍は暫定版である。最新の学会誌の刊行などを踏まえ、新年度開講までに文献を差し替える可能性がある。

授業方法

演習・輪読形式で進める。初回に説明会を行い、授業の進め方と報告の分担を決める。基本的に各回2名が担当論文の内容報告・批評を行い、参加者の質問・コメントを受けながら、議論を重ねる。

準備学習

担当者は文献の内容を過不足なく報告できるよう、周到な準備を行うこと。担当者以外の参加者も論文を熟読し、質問や批評で授業に貢献できるよう準備すること。

成績評価の方法

レポート:50%(4論文を選択し、その内容批評とともに、論文作成に役立つ点等が的確に記述されているかを評価する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(出席回数はもとより、レジュメの質的水準、議論への参加度を評価対象とする。)

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

規定上は必修ではないが、事実上必修と考えてほしい。例年、研究科に所属する院生のほぼ全員が履修している。