行政法特殊研究Ⅱ
最新行政法重要判例の研究―
111-F-213

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
常岡 孝好 教授 2 M 第2学期 5

授業概要

行政法の基本的な論点について、文献講読及びディスカッションを行う。取り上げる論点は、例えば、行政処分の公定力の根拠や存在意義、行政の行為形式論の限界と行政法の体系論、行政裁量論と司法審査手法、行政規則の法的拘束度、行政手続の瑕疵の効果、処分性拡大論の問題点等、最新の解釈論上の問題について、行政法の内容全般について理解を深めるとともに、最新の学説動向の検討、またアメリカ行政法との比較検討を行うことによって、論理的な思考力・批判力を養うという観点から指導を行う。

到達目標

行政法関連の最新の重要判例を素材にして、行政裁量論と司法審査手法、行政規則の法的拘束度、行政処分の職権取消の適否、差止訴訟の許容性、行政法の一般原則、狭義の訴えの利益等の問題について独自に分析、評価できる能力を涵養する。また、他の研究者の論考の適正な引用方法を修得するなど研究倫理についても学習する。

授業計画

1 イントロダクション
2 最判平成28年12月20日 平成28(行ヒ)394 その1
3 最判平成28年12月20日 平成28(行ヒ)394 その2
4 最判平成28年12月8日 平成27(行ヒ)512 その1
5 最判平成28年12月8日 平成27(行ヒ)512 その2
6 最判平成28年7月15日 平成26(行ヒ)472 その1
7 最判平成28年7月15日 平成26(行ヒ)472 その2
8 最判平成28年4月21日 平成26(受)755 その1
9 最判平成28年4月12日 平成26(受)754 その1
10 最判平成28年4月12日 平成26(受)754 その2
11 最判平成28年3月10日  平成27(行ヒ)221 その1
12 最判平成28年3月10日  平成27(行ヒ)221 その2
13 最判平成27年12月14日 平成27(行ヒ)301 その1
14 最判平成27年12月14日 平成27(行ヒ)301 その2
15 まとめ
報告者は事前に担当判例を詳細に研究してレジュメを作成すること。レジュメは1週間前までに教員及び参加者に配布すること。毎回の授業では、レジュメに基づく報告を基に、参加者全員で討論する。
なお、受講者の人数によっては、授業内容を若干変更することがある。

授業方法

演習形式による。報告者は事前に準備し、1週間前にレジュメを提出してもらう。

準備学習

1週間前に提出されたレジュメを熟読し、少なくとも1つ質問事項を考えておくこと。

成績評価の方法

レポート:50%(演習での討論を踏まえてどの程度完成度が高まったかという観点から評価する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(毎回の授業への出席はもちろん、提出すべきレジュメの提出時期・完成度、毎回の授業における質疑応答や意見表明の的確度などを総合的に評価する。)

教科書

宇賀克也他『行政判例百選I、II』第6版、有斐閣2012

参考文献

阿部泰隆『行政法再入門上・下』第2版、信山社2016
高木光『行政法』初版、有斐閣2015
塩野宏『行政法 I』第6版、有斐閣2015

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。