歴史に見る世界
007-D-042

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第1学期  小武海 櫻子 講師
第2学期  丸亀 裕司 講師
4 通年 5

小武海 櫻子 講師 (第1学期) 中国と民衆宗教の世界

授業概要

中国社会を理解する上で、中国の歴史的に形成された行動規範や社会構造を知ることは重要である。なかでも、中国の歴史を動かした反乱や社会変革の多くは、中国の民衆が担っており、秘密結社・民衆教団・宗教運動などが幾度も生まれたことはよく知られている。それらを歴史・思想的な観点から理解することは、眼前にある中国社会の内実と日中の将来の行く末を考える上での助けとなるだろう。
本講義では、前段階として基本的な中国の歴史地理を把握し、歴史的に貫かれる政治・社会・家族における重要な原理を挙げる。そして主に近世・近代・近現代にかけての民衆宗教の歴史的展開とその背景を紹介し、中国民衆宗教の世界にアプローチしていく。民衆宗教の世界を知ることで、思想・歴史・社会・文化の広い範囲で中国の諸特徴を捉えることができると思われる。

到達目標

中国の民衆宗教に関する史料に触れながら、中国社会の特質と民衆宗教の歴史を理解する。

授業計画

1 ガイダンス:授業の進め方・概要などを説明
2 中国の包括的概観:歴史地理
3 中国の包括的概観:古代‐中世
4 中国の包括的概観:近世‐近代
5 一君万民体制:科挙
6 家族制度:宗族・庶民・官僚
7 中国の死生観:神々の世界
8 民衆宗教と国家・社会との関係
9 民衆宗教の二つの淵源:白蓮教と羅教
10 疑似血縁関係の世界
11 移民社会:二つの民衆反乱
12 秘密結社と革命
13 女性と民衆宗教
14 近代東アジア世界への展開
15 まとめ

授業方法

講義形式。特に教科書は指定せず、毎回レジュメを配布して授業を進める。随時、コメントペーパーを配布してコメントを書いてもらう。

準備学習

毎回配布するレジュメ及びノートを確認・復習すること。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(コメントペーパー)

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

丸亀 裕司 講師 (第2学期) ローマ帝政成立と公職選挙

授業概要

共和政ローマでは、市民が民会での選挙で選出した公職者が広大な支配領域の統治を担っていた。ローマは共和政末期の内乱を経て帝政へと移行するが、市民が民会での選挙で公職者を選び、その公職者が帝国統治を担うという統治システムは存続した。本講義では、古代ローマが共和政から帝政へと移行する時代の公職選挙に注目し、ローマ帝政成立とはどのような出来事だったのか、ローマ皇帝とはどのような存在だったのかを検討する。
時代も制度も異なるが、古代ローマの選挙には現代の選挙にも通じる現象も見られる。古代ローマの選挙を学ぶことで選挙に関心を持ち、「選挙とは何か」を考えてもらいたい。

到達目標

ローマ帝政成立と当時の公職選挙について基本的な知識を得る。

授業計画

1 ガイダンス:授業の進め方、概要
2 共和政末期からアウグストゥス時代までの通史
3 共和政ローマの政治・統治機構(1)
4 共和政ローマの政治・統治機構(2)
5 ローマ帝政成立をめぐる学説史
6 共和政末期の公職選挙(1) 選挙運動
7 共和政末期の公職選挙(2) 選挙買収
8 共和政末期の公職選挙(3) ユリウス・カエサル
9 カエサル独裁期の公職選挙(1) カエサルの地位と権限
10 カエサル独裁期の公職選挙(2) カエサル派政治家たち
11 第2次三頭政治と公職選挙
12 アウグストゥス時代の公職選挙(1) 治世初期
13 アウグストゥス時代の公職選挙(2) 治世中期から後期
14 まとめ:ローマ帝政成立と公職選挙
15 予備日

授業方法

講義形式。毎回出席し、ノートをとること。
必要な資料については適宜配布する。

準備学習

予習は不要。ノートや配布資料を見直し、前回の授業内容を復習してくること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(出席・コメントペーパー)

教科書

指定しない。

参考文献

授業内で適宜紹介する。