歴史に見る日本
007-D-041

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第1学期  遠山 美都男 講師
第2学期  鵜飼 政志 講師
4 通年 4

遠山 美都男 講師 (第1学期) 皇位継承の歴史を学ぶ

授業概要

皇位継承の変遷は各時代の天皇の在りかたや役割の変化を反映していると考えられます。神話の時代から鎌倉時代まで、皇位継承の推移をとおして日本史を概観します。

到達目標

日本史の各時代における天皇の存在意義と歴史的役割について理解を深めます。

授業計画

1 ガイダンス(問題の所在、参考文献の紹介)
2 父子直系継承のなぞ(神話時代)
3 ほんとうに兄弟継承?(古墳時代①)
4 王権世襲のはじまり(古墳時代②)
5 女性天皇が生まれた(飛鳥時代①)
6 はじめての譲位(飛鳥時代②)
7 皇位から皇統へ(奈良時代①)
8 皇統存続と仏教(奈良時代②)
9 皇統意識の再生(平安時代①)
10 皇統迭立と直系主義と(平安時代②)
11 幼帝と摂政・関白(平安時代③)
12 治天の君の登場(平安時代④)
13 承久の乱の衝撃(鎌倉時代①)
14 両統迭立への序曲(鎌倉時代②)
15 まとめと展望

授業方法

講義を中心としますが、適宜小テストを課す場合があります。

準備学習

高校で使った日本史の教科書・参考書でよいので、古代から中世までの日本史のながれについて復習しておいてください。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%
小テスト:20%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%

教科書

遠山美都男『名前でよむ天皇の歴史』(朝日新書)、朝日新聞出版2015

参考文献

米田雄介『歴代天皇年号事典』、吉川弘文館2003
遠山美都男『古代の皇位継承』(歴史文化ライブラリー)、吉川弘文館2007
遠山美都男『天皇誕生』(中公新書)、中央公論新社2001

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

鵜飼 政志 講師 (第2学期) 幕末・明治の人物像

授業概要

明治維新とよばれる幕末・明治初年の社会変動のなかで、日本は西洋化(近代化)を達成した。そして、そうであるがゆえに、国家指導者や社会の近代化に貢献した人物は、後の時代の価値観(歴史認識)によって偉人として顕彰される傾向になる。しかし、こうした歴史認識は、時々の国家や社会によって創造された人物像にすぎない。つまり、史実をふまえた実像を描いているとはかぎらない。近年の歴史教育は、特に近代の歴史認識に関して、こうした偉人顕彰を絶対的史実として強要する傾向にある。だが、人物の評価とともに変化するのが歴史の常であり、またいかなる時代であろうと、その実像において偉人など存在しない(誰しも同じ人間である)ことを認識できない人や社会形成が、はたしてあるべき未来の姿なのであろうか。明治維新期の偉人として顕彰される人物をとりあげながら、歴史上の人物をみる多様な視点を紹介しながら、人間を一面的な価値観からしか批評しない価値観(歴史認識)を批判してみたい。

到達目標

歴史上の人物を、善人・悪人といったような一面的な視点だけで評価せず、多角的に考察できるようになること。
時として垣間見える歴史上の人物の公的側面に対する私的側面を、邪(よこしま)な視点や興味本位の視点だけで理解しない姿勢が堅持できること(誰しも同じ人間である)。

授業計画

1 はじめに
2 井伊直弼~書き換えられた実像~
3 高杉晋作~時代の風雲児~
4 幕末の桂小五郎と明治の木戸孝允
5 西郷隆盛~その幕末と明治~
6 西郷隆盛(死後)~西郷伝説~
7 大久保利通~その実像~
8 勝海舟~その幕末と明治~
9 伊藤博文~実務派官僚から政治家へ~
10 大隈重信~人をひきつけた個性~
11 五代友厚~士魂商才な人生~
12 岩崎弥太郎~為政者に翻弄され、為政者を翻弄した人生~
13 森有礼~明治に日本を代表する西洋化論者~
14 新島襄~私立大学創設に托した夢~
15 理解度の確認
とりあげる人物は予定かつ順不同。すべてできない可能性がある。高校で日本史を履修したことがない人、外国人留学生など、講義に関する事前知識に関して不安がある人は、必ず申しでること。

授業方法

講義形式。簡単なコメント文を書いてもらいます。

準備学習

シラバスにとりあげた人物に関して知識がない場合は、関連文献を一読しておくことが望ましい。なお、学校教育のレベルで知っているかどうかは、あまり関係がない。また、研究者によって執筆された幕末・維新期の概説書を通読することも望ましい。

成績評価の方法

レポート:80%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%
基本的には、さまざまな要素を含めた総合評価で判定する。

参考文献

適宜指示する

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

友人のために配付資料を大量に持ち帰るような行為は禁止。
度重なる警告にもかかわらず露骨に睡眠を繰り返すものは、その後の履修を禁止することがあるので注意すること。